2024年04月26日
多重介護のリアルその8 高齢者施設の現実
さて、今日も恥を忍んでこのテーマを。
実際に親御さんの介護などで直面された人も多いでしょうけれど、この奇妙な実情に声をあげない、
また、私自身もそれらを聴く機会がなかったのはなぜ?
私は他に相談したりする兄妹も子もいないので、しっかり勉強し専門家に相談していたにも関わらず、知らずに驚くことが多いのが、この高齢者の介護や看取りについてです。
今それぞれに、特養とケアハウス待機中で、3月末頃から老健にお世話になっている父と母。
そうなんです、二人とも平均寿命の年齢なんてそこのけそこのけで、父などは要介護になってからも「平均」より14年以上生かしていただいています。
そんなある日、老健さんから電話があり
「お父さんが誤嚥性肺炎で熱が出ている、ここでは診れないので病院へ連れて行ってください」とのこと。
誤嚥性肺炎は高齢者などにはつきもので、現に父も数えきれないほど誤嚥を起こしては熱を出すことを、以前のサ高住でも何度も繰り返してきました。
今回入所させていただいたのは老健なので、ナースステーションもあり医師や看護師も何人も常駐されているので、通常に抗生物質投与などの処置をしていただけると思っていましたが、そうじゃなかった!
老健さんは療養上の処置はしても、急性期(健康状態が悪くなった時)については医療機関に移らなければならないとのこと。
父にとってはオトモダチのように、頻繁にやってくる誤嚥性肺炎であってもです。
そしてもう1点、
老健さんはあくまでもリハビリを行って自宅もしくは高齢者住宅などに帰宅することが目的の施設なので、入所者さんが具合が悪くなって看取りなどになることは、施設としては他の入所者さんのことも考え、避けたい状況なんだろうなと理解しました。
なのでご迷惑もかけたくないし、
夜間に、寝たきりになった父を搬送して入院ということになりました。
さぁ 病院でまたもや抗生物質を大量投与、幾たびも蘇生する父。
なぜかここで急に言葉らしきものを発し始め、「点滴いらん」と言い続け、リビングウイルにサインしたものも病院では有効にされず、主治医には「病院は医療行為をするところなので・・・」と言われました。
あなたならこんなとき、どうしますか?
この医師の行為は正当なので感謝しかない?
それとも、本人の意思を尊重するために医師を説得する?
「まだがんばって!」と、親を説得する?
ホスピスに移す?
悶々と考えながら日々の怒涛のような用事を夢中でやっていたら、自分の心身から危険信号が送られてきて、、、
でも、
老健に残ってお見舞いにも行けない母の面倒もあるから、今は踏ん張らないと。
変わってもらえる人はいないし。
※当該老健では入所者は基本外出禁止で、
身内が危篤にでもなれば、その時点でやっと面会に行ける
人生のシナリオは自分で書いているというから
超えられないことはなく、
できない“宿題”はないはず。
わかってるよ
わかってる。。。。。。。
Posted by やまさき あおい at 21:30│Comments(0)
│多重介護のリアル
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