2019年09月29日
向き合うべき時はそうしましょう
「あたしが離婚して困ったことは、
固い瓶のフタを開けるのに困ったことだけ。」
「これ、買ってきたから何の問題もなし。」
雲一つない快晴のような清々しい顔で、
サラッと言ってのけたZさんは、一時期から壊れてきた夫との生活を何とか夫婦としてやり直せないかと限界まで努めてきました。
でもお相手は妻の怒りやかなしみに向き合おうとしないで、
ずっと、他人事のようでした。
どうして他人事のようだったかには、これまた理由があるのでしょうけれど。
自分のこころとからだが限界に達したと悟ったZさんは、
ぼろぼろになった自分を、自分で抱きかかえるように、
長年暮らした家を出ました。
そして
小さなアパートで何十年ぶりの一人暮らしが始まりました。
男と女の違いはここから。
一人暮らしを始めたZさんは日に日に美しさを取り戻し、
オシャレもし、仕事も見つけ、嬉々として働き始めました。
好きな食器を探しに出かけたり、好きな音楽を楽しみ、
見違えるほど幸せオーラ満開でした。
彼女には後悔はみじんもなかったのです。
なぜなら、それまで精一杯やりきっていたから。
でも、男性の方はそうはいかなかった。
別れて2日目から、
謝るわけでもなく、
やり直そうと言うわけでもなく連絡がくるのです。
はたから見ていると、
男性の方はまだどこかで元妻を自分の所有物のように思っていて、「自分のものなのにコイツは何をしているんだ」というふうでした。
その結果になるまでに、一方は何とか修復しようと働きかけ、
一方は他人事だった。
「じゃあなんであの時、話し合いにも応じなかったの?」
という言葉さえもう言わない天を突き抜けたような爽快なZさんと、
元夫の言動の違いは、どこからくるのか・・・・・
様々な相談と出会っていると、このご夫婦だけではなく似たような結果になっていると感じます。
これからの長生きの世の中、熟年夫婦が加速度的に増えていきます。
「終わりよければすべてよし」という言葉もありますから、
長生き夫婦たちよ、
できれば仲良くいきましょう~
2019年09月28日
種を蒔き続けて半世紀以上・・・
だから・・・・・!
あと3週間で都会の真ん中の高齢者住宅の1室に引っ越しや
言う~てんのに!
なんでマクワウリの種採るかな・・・・・
ご満悦の顔して。
しゃーない。
気持ち
わかるよ。
来年わたしが、猫の額のような京都の畑へ蒔くとするか。
2019年09月23日
「忙しすぎて心が迷子になっていない?」ターシャ・テューダー
その映画を見る前に注意事項がありました。
まず、携帯電話はバイブレーションも切ってください、
お子様連れの方は、むずかればいったん会場を出てください、
あめ玉などを含むときは、袋から出すときや口の中の音に配慮くださいと。
それを伝えるおじさんのキャラクターからか、全然不自然じゃなかったし、逆にこれから始まる映画にワクワク感が増しました。
そうして始まったのはターシャテューダー「静な水の物語」です。
ターシャの言葉にはドキッとすることがいっぱいあって、
まるで、
あなたはあるべきところにおかえりなさい
と言われたような気がしました。
「忙しすぎて心が迷子に」
はい、
その通りでした。
近頃は、自分がやらねばってがんばって、
頭もからだもキャパオーバー。
またこんなタイミングで、
ここでそれが起きる?!ってことが冗談みたいに起きてしまうし。
腰痛と胃痛をかかえながら、
明日は引っ越しの見積もりだー (◎_◎;)
誰かが時間を止めて見に行かせてくれたような映画でした。
「静かな水の物語」
http://tasha-movie.jp/
2019年09月16日
90歳を超えてからの引っ越し
102歳まで地球で遊んだおばあちゃん。
http://self.ikora.tv/e61171.html
長生きも遺伝するのか、環境の影響かわかりませんが、我が家の両親も90歳前後で二人とも存命です。
でも、もうからだの機能も衰え危なっかしいし、遠距離介護もそろそろ限界。
田舎では医療の選択肢がないと意気消沈している母の様子があるし、我が家から1時間以内で通える範囲の高齢者住宅へ引越しすることになりました。
あれもこれもと住宅への希望が多いため、ここ1ヶ月間は住宅探しでヘロヘロになりながら駆けずり回り、
はたまた2日で900㌔を走り、体験宿泊をしてもらって、「まぁ、ここでいい。」と言ってもらえるところまでこぎつけました。
いつも休みを合わせて手伝ってくれる夫さまには、ほんとーに感謝感謝です。
父は当初、「年をとってから水が変わると死ぬ。」と言っていたけど、
仕事を続けながら、遠距離で、介護の必要な二人の面倒を一人っ子の私が一手に引き受ける自信はありません。
かと言って介護離職をすると、今度は私たちの老後資金が枯渇する可能性があるし、世の中的にも、これからは高齢者も最低70歳までは働いてくださいという流れだし。
若い人々に金銭的負担ものしかかってきていますからね。
親はまだ私たちがいるからいいけど、私たちは子どもがいないから、きれいに自己完結する必要があります。
ご同輩方も同じような環境にあるかもしれないけど、
なかなか「縁側でひなたぼっこ」なんて、夢のまた夢ですね。
年を取るごとに多忙になり、煩雑なことにも巻き込まれていきますが、
それでも楽しみをみつけて
「人生の午後」を味わっていこ~
こんなところで最期を迎えられたらなぁ・・・
2019年09月08日
~発酵~ 目には見えない宝もの
そろそろ秋ナス。
水茄子は1本の苗で収穫できる数が少ないです。
今年のように9月に入ってからも35℃なんていう暑さに、
野菜たちも参っています・・・
我が家は目には見えない発酵菌が、多分たくさん棲んでいる場所だと思います。
なので酵素も早くできるようだし、
どぶろくなんて、驚くほどアルコール度数が高くなります。
1993年のEMボカシ作りに始まり、葡萄酒を醸したり自家製酵母を作ったり、微生物遊びが日常になっているので、この家は留守にしていても誰かがいる感じがします。
今は自動パン焼き機になりましたが、酵母は自家製。
ヨーグルトは、丸タッパー(エンバランス)とおやかんと蒸し器を使って、保温調理で作ります。
昔むかし、魚柄仁の助さんが我が家に来られた時に習った保温調理は、いたるところで役立っています。
エコで美味しい。
梅干しの仁は1日2粒まで。(人により異なります)
薬と毒は、さじ加減で決まる。
酵素はこれだけ仕込めば、お料理、デザート、パンなどにあれこれ重宝します。
数えきれない微生物さんたちと一緒に暮らして四半世紀以上たちました。