2024年07月07日

多重介護のリアルその12  父、光の世界へかえりました





やっと看取りをしていただける介護医療院に父が入所でき、
一切の薬も点滴も止めると
あろうことか元気を取り戻したことは前述の通り。

さぁ、それから。

元気になってまた色々な希望を口にし始め
「かえりたい」と繰り返す。

片道4時間半の移動がもう難しいし
家がないことも知っているから
私に「田舎でこんなとこ(施設)を探せ」と言ったり
「お母ちゃんに来てもらえ」と言ったり。。。

父の頭の中では
元気に介助してくれていた母がいるんだな。
現実は母は自分ひとりのこともできないのに。


父のお世話に行く度にそんなことを言うので
私も頭を悩ませる・・・
夜も昼もどうしたものかと考えた。


えーい、もう!!
この際、母が入居できた施設の隣の特養に
半日でも早く入所させて欲しいと頼み込んでみよう!


ということで行動し、
「もう転院等はないです」と言われていた介護医療院から移し、
父を母と同じ建物内の特養に入居することができました。

入所翌日に、面会の制限がゆるくなった特養で
母も時間を気にせず父のそばで一緒に過ごしました。

その翌日、
父の容態が急変し亡くなりました。

母ともゆっくり過ごせたし
長年取り込んできた薬を排毒して
借りものの体を綺麗にして、お返ししたかったのかもしれないね。


子どもの頃から話すことも笑うことも少なく
関係性の薄い父子関係でしたが
あなたにはあなたの生き方があり、
それを踏襲して幕を下ろしたのだと思います。

父よ、おつかれさまでした。
わたしは何故か
父はまたすぐに生まれ変わって次の人生を始めそうな気がしています。



多重介護のリアルその12  父、光の世界へかえりました
たくさんの天使がお迎えに


多重介護のリアルその12  父、光の世界へかえりました









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