2018年08月29日

もんじゅの廃炉で考えたこと







8/28(火) 22:18配信の 毎日新聞新聞記事より
<高速増殖炉>もんじゅ「きちんと廃炉できるのか」不安の声

 日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で30日、核燃料の取り出しが始まる見通しになった。
相次ぐ機器のトラブルで当初予定から1カ月遅れのスタート。
県や市からは安全対策や情報公開に対する注文が付き、
市民からは30年間という長い廃炉の道程を前に「きちんと廃炉できるのか」と不安の声も漏れた。
(以下省略)





う~ん。。。
みんなはどんなふうに思っているんだろ、もんじゅ。
何せこれまでほぼ稼働できず、ナトリウム漏れなどの事故だけはきっちり起こしてしまい、
決算書などの保存が確認できた1971年度~2016年度の研究・開発経費は1兆1313億円かかってんねんて。

その上、国は廃炉には最低でも3750億円がかかると見込み、
検査院は、廃炉費用に人件費や固定資産税が含まれていないことを挙げ、さらに費用が増加する可能性を指摘している。

ちなみに29年度事業費(予算額)は、
維持管理及び安全対策等に要する経費 179億円  
○人件費 28億円
○固定資産税 11億円 となっています。

毎年毎年莫大な経費がかかり続けていることや、
そこで働く人々の危険性など、
私たちって、普段どれほど意識しているかな。


初めての高速増殖炉の廃炉という作業が安全に完結することを祈るしかないのか・・・
30年もの年月がかかるとなると、私はもう多分死んでしまっていて、祈ることもできないし。


智慧ある人々は、人間だけの便利快適のために、
“しまい方”もわからんもんをつくったらアカンと思います。


人間の営みは、持続可能な地球があってこそ。

SDGsという言葉は最近ではよく聞かれるけど、国や企業が「やってくれること」ではなく、
私たちひとりひとりが環境負荷の少ない暮らしをすることが大きな効果を出すと思っています。

まだわかりにくいかな。
たとえば、
今晩から食べ残しをやめるとか、
たまにはエレベータをやめて階段を使うとか、
ペットボトルや缶飲料を買わずにマイボトルを持つとか、
いつもは車で行ってるところを自転車か徒歩にするとか、
外食のたびに割りばし使わずマイ箸持つとか、
コンビニでもらった袋を捨てずに持ち、次回は「袋あります」と言うとか・・・・・

こんなことを言い始めたら朝まででも続けてしまいます。



原発に続きもんじゅを作らせた、
稼働させた、
重大な事故を起こした、
これまでも、これからも膨大なカネがかかる、
廃炉するにも前例がない・・・


福井県敦賀市では、明日から核燃料を取り出す作業に入ります。







  
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Posted by やまさき あおい at 17:30Comments(0)震災・原発・エネルギー関連

2018年03月11日

エライ人たち、説明してください。







2月末頃に、京都新聞や朝日新聞などの片隅に掲載されていた記事が気になって、ずっとモヤモヤしているのですが、その後、他のメディアからは聞こえてこないし、どうなっているの?と思う事を
今日は書きます。


以下は、それらの新聞記事からデータ部分などは引用しています。

より安全な再生エネルギーをとの取り組みがある中で、大手電力会社は「送電線の空き容量ゼロ」として、再生エネルギーの接続を認めない送電線が続出しているという。
ところが京都大学再生可能エネルギー経済学の教授らが分析した結果、全国の基幹送電線の平均利用率は19.4%だった。
最も多い東電でも27.0%、最低は東北電力の12.0%というデータが出た。
送電線は十分すぎる程の余裕があるということです。

いったいどういうことか?

教授らは電力会社に対して、なぜ空き容量ゼロというのか、
なぜ再生エネルギーの接続が拒否されるのか、また、
参入しようとする企業に対して、新たな送電線建設に向けた巨額の請求を送っているのはなぜか?合理的な説明を求めています。


これでは、より安全なエネルギー供給がすすむはずはないです。

原発は一度稼働させれば出力のコントロールが難しいという特徴があります。
だから自然エネルギーが参入してきても、コントロールされるのはそちらの安全な電気の方を切られるのです。
しかも原発は一度動かすと、電気を作ろうが作らまいが、放っておくと施設が劣化していくため維持管理する必要があり、この管理費は電力供給時の3分の2以上の維持費がかかり、額は年1兆円以上にのぼります。
動かしていない原発の維持費を国民は電気代として払っているのです。
原発がいますぐ廃炉のプロセス(過程)に入れば維持費はいらなくなりますが、また莫大な廃炉費がかかります。

もんじゅに関しては原発以上に、もう目も当てられない状況があるのは、国民の多くが感じているところでしょうけれど、
どこか遠いところの問題のようで、自分にはどうしようもないと思うのかな・・・

一応、関連記事をリンクしましたが、他のニュースソースも見て、自分なりに咀嚼してね。
メディアリテラシー(世の中にある数え切れないほどの沢山の情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のこと。)、大事ですから。
http://normalchina.com/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85%E3%81%AE%E5%BB%83%E7%82%89%E3%81%8C%E6%AD%A3%E5%BC%8F%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%80%82%E8%B2%BB%E7%94%A8%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%AE%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%84%E3%81%8B/


元・京大助教授 小出裕章氏「3.11から7年 放射能のいま…」2018.1.20(2時間23分)
https://youtu.be/-vM0OXmYiF4



2011年の原発事故以来、毎日毎日、命を縮める思いで大きなリスクのなか、除染作業に当たっておられる人々のことを遠いこの地からも忘れずにいること、
廃炉を決めたとしても、それにかかる莫大な費用と、年月、その間の放射能漏れリスクなども、電気を使う一人として、いつも心のどこかに覚えていたいと思うのです。

再生可能エネルギーにも様々な課題があることは知っています。
でも、原発のリスクに比べれば比較にならないもので、より安全なエネルギーを増やしてくことは、未来を生きる人々への責任じゃないかと思うから。


たった一人の普通のおばちゃんにも出来ることはあると思っています。







色のない冬の景色のなかで、赤い色は心がほっとする。







次の命になるんだって。










  
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Posted by やまさき あおい at 10:46Comments(0)震災・原発・エネルギー関連

2017年08月30日

電気はどこから買っていますか?



今夜の京都タワーはこんな色。
今どきは個人でも、お金を出せば、京都タワーの色を好みの色にライトアップできるんだって。

あんまり興味ないけど。




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1か月前の7月28日、科学的特性マップhttp://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/nuclear/rw/kagakutekitokuseimap/というものを政府が公表しました。
これは原発の使用済み燃料から出る核のごみの最終処分地を示したもので、これによると国土全体の6割もが「好ましい」とされています。

なんで今、こんなマップを公表したか?
それは、1兆円超をつぎ込んだ使用済み燃料の再処理施設「もんじゅ」が破綻間近だから。
ちなみにもんじゅは、稼働の翌年からナトリュム漏れを起こしたのを皮切りに、数々の危険なトラブルがあったことはニュースで聞いたことがあると思います。
そしてこの危険で、金食い虫のもんじゅの維持費は、仕事をしていない今も年間200億近くかかっていることがわかっています。
このテレビニュースがわかりやすいかな。➡http://www.news24.jp/articles/2016/09/20/07341522.html

核のごみと言われる高レベル放射性廃棄物って、放射能が安全なレベルに下がるまで何年かかるか知ってた?
自分の孫やひ孫に関わるどころの話ではないのですよ。

数万年~10万年を要するって言いますから、一番低いところをとっても1万年。
1000年でも想像できないのに、その10倍です。
そんな年月を、この地震国日本において、地下に埋めるというのです。
原発を使い続ける以上、この核のごみは出続けます。
今、生きている人間が、数万年というとてつもない未来に、こんなごみを残していって良いはずはありません。



だったらどうしたらいいの?
私たち一般市民にできることは?

原発に変わる代替エネルギーに国をあげて取り組んでもらうためにも、電気の利用者である私たちが、原発をもっている会社の電気を買わないことです。
市民にできることで、ハードルの低い方法は今のところこれがベストだと思います。
市民が原発を保有している大手電力会社から電気を買い続ける限り、原発を肯定していることにもなり、状況は変わりません。

電力の自由化が始まっても関電エリアの切り替えは20数%程度で、東電エリアの60%越えと大きく差がついていますから、関心が低いのでしょうか?
面倒なのでしょうか?
でも、自分自身の行動はそのままに、「原発より安全な電力を」と思うだけでは、企業も国も変わってはくれません。
段々と関電の需要が少なくなってきたらようやく、「こりゃあかん!もうちょっと代替エネルギーに本腰いれよ!」と動き出すのです。


自然エネルギーでも環境負荷の高いものはあります。
でも、人間が生活する限り、環境負荷は永遠に続くものです。
そんな状況で、仙人生活をするなら話は違いますが、現代社会で生きていくなら、より負荷の少ないものを選んでいくしかありません。
原発そのもののリスク、そして核のごみ、数万年続く放射能・・・
それらと比較すると、代替エネルギーを採用していくことがずっとマシだと思います。
だから、原発を保有している会社にお金を払うのを止め、エネルギーの供給方法を変えてもらうのです。


参考になるもので、読みやす本
「子どもたちの未来を創るエネルギー」
http://www.ab.auone-net.jp/~co-mirai/miraienergy.html
著者の田中優さんは現実を伝え、だったらこんな方法があるよと提示してくれるから希望をもてる。



そう!
希望のある未来をつくっていきたいからね。


















  
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Posted by やまさき あおい at 16:02Comments(1)震災・原発・エネルギー関連

2017年03月12日

「教えてくれよ、偉い人たち」









昨日は3.11の地震と原発関係イベントで、からだを3つくらいに分けたいような一日でした。

印象的だったのは、催しに無関係の通りすがりのイケメンが言った言葉でした。

「ひとつの原発が無事故で60年稼働したとしても、それを廃炉解体するのに100年以上、核燃料の始末に至っては何万年かかるかわかってて、それでもコスパが良いという理屈を教えてくれよ、偉いひとたち。」






6年前の事故以来ずっと、
福島の原発では一日数千人もの人々が働いていることを、私は日常の中で、ふと思うことがあります。
https://www.buzzfeed.com/satoruishido/1f-report?utm_term=.bnDeM9Zgen#.gsv7VKPm7y


今日12日、NHK Eテレ夜11時半から、サイエンスZEROで「最新情報・廃炉への道」があります。















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過去の3月3日の日記
公益資本主義など
http://self.ikora.tv/y0303


過去の3月4日の日記
珍しい花たち
http://self.ikora.tv/y0304


過去の3月6日の日記
「やってもた・・・」
http://self.ikora.tv/e211180.html


過去の3月7日の日記
今一度、TPP (アメリカ大統領がトランプ氏に代わり、今は風向きが変わってきたかも)
http://self.ikora.tv/e564458.html


過去の3月8日の日記
チラッと死生観など
http://self.ikora.tv/y0308


過去の3月9日の日記
http://self.ikora.tv/y0309
生きることって






  
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Posted by やまさき あおい at 10:29Comments(0)震災・原発・エネルギー関連

2016年11月07日

考え方を改めましたと言う勇気










明日11月8日、ひとまち交流館で、小泉純一郎氏の講演会があります。
タイトルは日本の歩むべき道「一日本人としての思い」

主催
NPO市民環境研究所
http://www13.plala.or.jp/npo-pie/








立場を離れたときに、
やっと、
ひとりの日本人として、
父として、
個人として、
ものごとをありのままに捉えられたということでしょうか。



私の考えは間違っていたと表現し、
遅ればせながらも、このような活動をライフワークにされていることを
素直に尊敬し、歓迎したいと思います。




私たち自身はもっともっと小さなことでも、
なかなか、「ごめん。」と素直に言えないことだってあるから。











































  
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Posted by やまさき あおい at 21:42Comments(0)震災・原発・エネルギー関連

2016年11月06日

「原発・廃炉への道」感動する見かた










今日夜9時から、NHKで「原発・廃炉への道」という番組があります。

福島第一原発を40年間追ったものらしく、国の内部文書や関係者への取材から制作したものです。

廃炉のための費用については、コストがどんどん膨らんできているのは近頃わかった事実ですが、収束までにかかる費用全体の7割超えが、電気料金や税金として国民が負担することになるという。
しかも、原発を保有しない新電力会社の利用者に対しても、送電線使用料の値上げなどで負荷されることになります。


過去に自分が起こした事故処理をするために、自分の痛みは抑えつつ、「かつてはあなたも利用していた」という理由で部外者にも請求するなど、
一般の会社や個人ではありえないことです。


これって後出しジャンケンだよ!



番組紹介の記事によると、
廃炉にするための費用についての「国の甘い見通しを告発している」という文章があります。
今日の番組を見てみないとわからないけれど、まずは、国営放送がこのことを取り上げてくれたことに大いなる頼もしさを感じます。
NHKもいろいろあったけれど、こんな番組を企画し、上に通し、放送に至らせた人々がいるってことに感動しました。
気骨のあるジャーナリストも残っていらっしゃるんだって。
ひとりのオバサンは見る前から勇気、湧きました。ありがとう。









昨日、八幡市背割り堤の桜の紅葉を期待して出かけましたが・・・

まだ青々としています。ik_48





赤いのはタデの花




人が手を加えていない野草の美しさがここにも。





ここにも。





ツタたちが作ったかまくら?face02











沖縄にはなかった自然の芸術。
冬は苦手ですが、この懐かしいような風に吹かれながら、刹那な美しさを見れるのは内地に住んでいるからこそなんだな。









  
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Posted by やまさき あおい at 09:45Comments(0)震災・原発・エネルギー関連

2016年10月28日

もう忘れた?フクシマのこと。








くる日も くる日も
みんなそれぞれ、忙しいよね。


わかるわかる!




日々、こなさなきゃいけないことで精いっぱい。

わかるわかる!、わかるよ~face01




だからあれほど大きなショックだった2011年の原発メルトダウン事故のことや、ばらまかれた放射能のことも、もう片付いたかのように記憶の彼方かもしれませんね。





だけどな~
昨日の新聞。

福島第一廃炉のための費用として想定していた年間800億円では大きく不足が出るということと、廃炉にするために30年以上かかるというから・・・・・ 
通算でいったいいくらになります?
お金のことだけ考えても、いろいろと思ってしまうんだよね。
政府は国民の負担増にならないようにという理由で、原発再稼働を後押ししているような動きです。



日本は世界第三位の原発保有国。
この小さな国土で、この地震の多い国で、です。


このことから学べば、
あと40数基ある原発も耐用年数を過ぎてきているものから、巨額のお金がかからないうちに廃炉にしていった方が賢明です。


でも、そうできないのはナンでか?








http://irorio.jp/sousuke/20151013/267507/








ココロ おだやかに保つために自然のなかに身をおきます。
樹木の下は癒し効果が高いんだよなぁ。。。 
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Posted by やまさき あおい at 17:45Comments(0)震災・原発・エネルギー関連