2023年12月08日
少子化対策?選挙対策?
昔は環境保護や平和活動みたいなことをやっていたけれど
いつの頃からか“反対運動”をやるよりもっと大事なことは、
自分の足元をみつめ、
置かれたところで機嫌よく過ごすことこそすべての基本、
という気づきがあってからというもの、
ほぼ政治や戦争や環境破壊などのことはあまり語ってこなかった。
でも、昨日の新聞を読んでいて我慢できず
今日は日記に書いておこうと思った。
1面に書かれていた見出し
「多子世帯 大学無償化へ」。
概要は「異次元の少子化対策」の方針として、2025年度から3人以上の子どもがいる世帯は所得制限を設けず、子の大学授業料や入学費等を無償化することを決めたとある。
この目的は「子どもをもうけやすくするため」らしい。
でも、ちょっと待って。
今の社会において、男女が結婚をし子をもうけるときに、
そこから17~8年後、子の大学入学にかかる費用が無料だからという理由で出生率にどれだけ大きな貢献をするでしょう。
3兆円にさらに5千億を積み上げて投資するだけの見返りがあるとでも?
昨今の大きな社会課題の一つとして、介護や運輸、建築など、どこもここも現場で働く人々が不足していることはよく知られた事実。
もちろん本人に大学に行く明確な目的があれば願ったり叶ったりだし、教育の重要性は十分理解できます。
でも、大学に行く費用が無料となると、労働資源となり得る人材までもが、「とりあえず大学行っとこ」という選択をする高校生が増えることは予想されませんか?
そして多くの“高等教育”を受けた若者が世の中に排出された時、彼らが働きたいような仕事を社会に創り出せますか?
就職支援やキャリア形成に携わっている立場からも切実に思います。
まったくもう・・・
ほんまに“異次元”の少子化対策やわ。
岸田首相は5月に、高等教育の支援拡充に触れていたけど、その中身がこれだったんだ。
「私の指示で実施することにした」と表明したと、新聞記事にはあった。
同じ昨日の新聞の社会面。
ここにも子どもへの給付金を、早ければ来年2月にさらに5万円追加(条件あり)の記事が。
そうか・・・
子どもを対象にお金を播けば、その対象の子自身と、その親、そして祖父母など選挙権をもった関係者が多くなる。。。
少子高齢化対策として、どこかにしわ寄せが予想されるような策を提示していないか、もっと想像力をもって欲しい。
少子化対策にお金を使うのは良いけれど、政治家は人間の行動心理ももっと考えなきゃ。
それとも ・・・
行動心理を考えているからこその子供世代へのバラマキか。

Posted by やまさき あおい at 15:24│Comments(0)
│ヨノナカヲ思フ
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