2016年12月18日

思い出しては反省ばかり・・・













ぶり大根を作るたびに思い出すことがある。




昔むかしその昔。

百姓屋敷わらの留守番営業をやっていた頃。




とてもおとなしくて、自己主張をしないスタッフのまなちゃんが、
ある日、
「町まで買い物に行くけど用はない?」と尋ねたら、初めてリクエストをした。

まかないにブリ大根を作りたいので、できればブリを買ってきて欲しいと。




「百姓屋敷わら」と言えば、四半世紀以上前からマクロビオテックで有名な民宿。
もちろんまかないも、玄米菜食が日常でした。
でも私は、まなちゃんが自分の意思でやりたいことを言ってくれたのが嬉しくて、
快諾して町まで買い物に行ったのでした。


で、
スーパーに着き、売り場を廻って、初めてのお買い物である「ブリ」を探す。


。。。。。。


町と言っても、1軒しかないスーパーには、
天然ものがなくて、全部養殖。



養殖ってことは、
あの化学飼料とかも使っていて、
抗生物質も食べさせ。。。。。

だいたい、魚を食すなら、手のひらサイズのもの、
あじ、いわし、きびなご、
そんなもんでしょ・・・・

等々と、マクロビ流の哲学が頭をもち上げる。






そして


とうとう


買わずに帰ったのでした。






わらに帰って、
「養殖しかなくて、買えなかったの」と言うと、
まなちゃんはいつもの穏やかさで、
「だいじょうぶです。」と言ってくれました。







この「事件」。

その後、私はずーっと後悔していて、
まなちゃんに数年後に会ったとき、
「あの時、せっかくブリ大根を作ろうとしたのに、ごめんね。」と言いました。






マクロビがなんや。


玄米菜食がなんや。


無農薬がなんや。




やっと「やりたい」ことを見つけた、おくての女の子の気持ちを、
前に進めてあげられなかったような気がして、
今でも、
ブリ大根を作るたびに教訓として思い出す出来事なのです。





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過去の12月17日の記事
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そうだよな、一昨年くらいまでは咳で苦しむことが多かった。
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Posted by やまさき あおい at 23:14Comments(2)ひとりごと