2023年03月09日
“修業”は日常のなかにこそ
40代の後半ごろから修験道に少しのご縁をいただき、
大晦日の深夜から奥駈道を那智の滝を目指し歩いたり、
金峯山寺で坐禅断食を経験したりしました。
修験道の修行のひとつで、
屈指の難所とされる捨て身の行場
「西の覗(のぞき)」の修行があります。
断崖絶壁から上半身を頭から崖に差し出され、
命綱を持っている山伏らに、
「親孝行するかー!」「仕事をちゃんとするかー!」
等々叫ばれ、
「はい!!」「します!!」
などと叫びながら答える修行です。
はたまた、
特に男性に多くみられるようですが、
レビンソンの“中年の危機” でも知られるように、
大きな課題にぶち当たったりするときに、
会社に年休を出して四国参りに出る方々もおられます。
それはそれで本人の今後の生き方が望ましいものになれば
良いと思います。
ただ、わたしは
本当の修行はいまこの日常にあると思っています。
何も深山幽谷に分け入って、
崖から吊るされなくてもいいんですよ。
それよりも、
今夜ご飯をいただいた後のお茶碗の底まで
心を込めて洗うとか、
たまには会社の便所掃除でもしてみるとか
普段、これがないと快適な生活が営めそうにないな
と思うことを自分の手で行うことこそ、
利他の精神を行動で表す修行じゃないかな。
この理不尽渦巻く今の世の中を、
自分という存在を通して
ちょっとでも明るく楽しいものにできたらなぁ・・・
っていうのが、65歳になった自分の修行だと
わたしは思ってる。
その修業はとっても地味だけどね、でも楽しい。
これからコイツは何すんだろーって、
自分自身をながめているところです。
みんな~、
愉しい修行にきりかえよーぜ。
過去の3月10日の記事
http://self.ikora.tv/y0310

Posted by やまさき あおい at 22:22│Comments(0)
│自己実現
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