2016年09月19日

超高齢社会と年金問題を考える








先日、シニア向けの就職セミナーをするために資料を集めていて、ほんとに驚く現実を再確認しました。



昨年2015年の国勢調査で65歳以上は人口の26.7%、過去最高となり、今後もこの数字は伸び続けるのは確実です。

総務省がそんなデータを発表したのが今年6月30日。
翌7月1日の新聞一面に、『年金運用損失5兆円』、と出ていました。
この、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の成績は毎年7月上旬に発表しているけれど、今年は参院選後の7月29日にしています。
"(-""-)"
しかも赤字は2期連続で、毎年の年金支払いにかかる総額の中でGPIFが賄う分は5兆円弱というから、ちょうど1年分を今回で損失したということです。


なぜ株式への投資を増やしたか?


それは、政府が試算したところ、株で利益を得ないと今の水準で年金を払い続けられないとの結果が出たから。





へっ?



高齢化社会に向かっているのは何十年も前から分かっていましたよね。


それともこちらに関しても、「想定外」でしたか?
こんなに高齢者が増えることは、データでも見たことがないとでも?


政治家は一流の専門家の意見を聴いた上で、政策決定しているはずです。



ま、
話をもとに戻します。


このままでは年金が足りなくなるので運用方式を変えた。
国民の合意も得ていないことを指摘する人もいますが、とにかく「専門家」が株を動かした。

で、結果は2期に渡って損益を出したということです。




しかし問題の根はまだある。
この現実があっても与党や関係者らが、全体からすればたいした金額ではない、吸収できる範囲だと平然と言っていること。




子どもでも悪いことをしたら「ごめんなさい」って言いますよ。
謝罪が大事なのは、謝ることによって襟を正し、自分の立場を再確認し、間違いを修正するチャンスだからです。

それが謝るどころか、ドンマイドンマイという神経。
しかもきっちり、選挙が終わってから公表するあたりも、
「いい加減にしなさい!おばちゃんは怒るよicon09










気持ちを切り変えて、厚生労働省。

平成29年より65歳以上でも新規で雇用保険に加入できるようにしてくれました~ ik_72





へっ?


嬉しいですか?






これまでの労働者のように、定年以降は孫のお守りと趣味のゴルフでも楽しんで・・・・・
なんて言っていられないからですよ。


年金が段々と後ろ倒しになり、もらえる額もじわじわと減額されていくことは必至なので、70歳まで、いえもっと可能な限り働いてくださいよというメッセージです。

「一億総活躍社会」のひとつの例です。








そんなこんな資料がどんどん出てきて、数日後のシニア向けセミナーは満席となり、時間も延長して終わりました。









大事なことはこれから。



だからどうする、わたしたち。

ということです。






具体策はということになると、人それぞれの状況や置かれた立場などがあるので、箇条書きのように表せるものではないけれど、
難しい時代になればなるほど、世の中や個人レベルで起きていることをどんなふうに捉えるか、ということが肝心かなめになると思います。




わたしはもちろん政治家でも、株を動かして失敗した本人でもないけれど、この現実をつくったのは自分自身のせいでもあると思っています。

その感覚は若いころからあって、社会で起きた自分には関係のない事件などであっても、どこか、自分も責任の一端があるんじゃないかと感じるのです。




5年後10年後が不安だとか、未来が見えないとか言う人が多くなってきているのかもしれないけれど、頭でイメージするのは
「いや、きっと大丈夫!」
ということだと思うんです。

じゃあ、大丈夫を現実のものにするために、今できることを地道にやっていくことかな、動くことかなって思う。












「ほんま、ハラたつわー!」と思いながら、
雨に濡れつつ畑の草むしりに熱中していた。

台風が近づいているから、ひっきりなしに降る雨。

でも、手を動かしていたらその分、確実に畑は美しくなる。

せっせ。icon10
せっせ。icon10


自分が動くことで目の前の情景が変わるって、なんとうれしい出来事か!




気持ちも徐々に静まって、
そのうち心にポッとあかりのようなものが灯る。



これが私にとっての「大丈夫」を現実のものにするための、地道な行動のひとつです。














モロヘイヤとハンダマとツルムラサキは3種一緒に和え物にすると“出会いの美味”になる。















  
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Posted by やまさき あおい at 18:41Comments(4)ヨノナカヲ思フ