2014年06月04日

現在の諫早の実状








諫早のギロチン事件(1989年に着工した農林水産省による国営干拓事業からはじまる閉め切り堤防)のことは、できれば思い出したくないほどの痛みが残っていて。

今日の朝日新聞夕刊

現在の諫早の実状



1997年までのイサハヤは、世界的にも有名な多くの生物種の宝庫であり、また地場の漁業振興にも大きな役割を果たす広大な干潟でした。

しかし当時の政権を持つ農水省は、減反政策をおこなっていたにもかかわらず農地転用という目的で、そのイサハヤの埋めたて事業を開始しました。


それからの長い長い四半世紀は、甚大な環境破壊はもちろんのこと、地元の農業者と漁業者同志がどのようなことになってきたのか、わたしたちの想像を超えることが起きていたことでしょう。


当時わたしは数々の公共事業の中でも、これほど理屈が通らず、しかも地元民同志の恨みと怒りをぶつかり合わせることになった事業は、他に知りませんでした。
自分に家族がいなければ、あの堤防の前でハンストをしたままどうなってもいいとさえ考えるほど悲観的になっていました。



そして17年たった今、
堤防を開けても閉めても、膨大なお金を私たちの税金から毎日毎日支払うことになりました。
行きも戻りもできないのです。


イサハヤ。
このことも忘れてはいけない事件です。

「繰り返してはいけないよ。
あなたが関われることじゃないなら、こんなことをするような政治家を選んではイケナイのだよ」って、おとなが若い人たちに伝えなきゃ。






平和と環境のノーベル賞といわれたゴールドマン賞を受賞されたこともある山下弘文さんhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E5%BC%98%E6%96%87との出会いは、イサハヤからでした。

閉め切り堤防に直接関わる労働者たちとも酒を飲みながら話せるような、とても真似のできない生き方をされた優しく偉大な方でした。



空のうえでは、今の諫早はどんなふうに見えるんだろ。










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Posted by やまさき あおい at 22:16│Comments(1)ニュース
この記事へのコメント
ハイサイ!
諫早なんてよみがながないと読めませんし、イサハヤ事件のことなんて知りませんでした。
一日49万円支払うってことは一か月1千4百7十万円が税金から払われるということですか?一年にすると・・・うちの計算機では出ません。
それって未来永劫にですか?
Posted by ターコイズ at 2014年06月07日 08:14
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