2017年12月29日
「あなたはどんなふうに日常を生きますか?」
今年もいろんな出来事が数々起きました。
気が付かないないふりをして過ごせないのは、やっぱり、
世界中が戦闘モードになってきていることです。
これまでも紛争は絶えることなく世界のどこかで起きていて、関係のない子供たちがそれに巻き込まれ、飢えや痛みなどの辛い気持ちしか知らずに死んでしまうことが、今この時もあるということ。
ひとつ例にとっても、昨年初めに政権が崩壊し内戦状態に陥ったイエメンでは、多くの住民が飢餓状態にあっても、援助団体がもはや活動できない状態だそうで。
食料も医薬品も枯渇し、最も弱い立場の幼い子供たちが飢えて犠牲になっているとの報道を目にしました。
数日にわたり食べ物がなく、空腹感さえ遠のき意識がもうろうとする幼い子どもに、なすすべもない母親も気持ちもまた、計り知れません。
いったいこの子たちは何のために生まれてきたのかと思う。
さぁ、日本の話。
国内での出来事の中で、
「こんなことになってきたんだ!・・・」と、映画でも見ている気分になりました。
北朝鮮の弾道ミサイル飛来を想定した住民避難訓練を自主的に行う自治体が現れ始め、幼稚園でも防空頭巾のようなものをかむり、訓練をする様子を見た時です。
もうひとつは、原発で事故が起きたときを想定して、災害時の放射線障害予防薬のヨウ素を、対象自治体へ事前配布していることです。
フリー百科事典ウィキペディアのこれに関する説明が、また驚きです。
「国(原子力規制委員会)は、平成25年6月に原子力災害対策指針を改正し、
(中・省略)
今回、事前にヨウ素剤を配布したことにより、災害発生時に交通が麻痺していても、手元にあるヨウ素剤を服用できるようになった。」とあります。
はっ?
「服用できるようになった」?!
まるで、これまで不便だったことが国の采配で便利・安全になったかのような印象です。
このような方法で弱者を保護しているつもりになれる人たちが、
金と権力をもち、国づくりをしているから、
間違うのです。
お門違いに猛進するのです。
でもこの背景つくってしまったのは、
“大人もれなく全員”の考えと行動の結果だと思うから、
関心をもち続けることはとても大事なことだと感じます。
Amazonで防空頭巾を売っていたり、お金持ちが自宅に核シェルターを持ち始めているような社会現象の中で、
「あなたはどんなふうに日常を生きますか?」って、神か仏に聴かれている気がしています。




そんなとき、12月27日の京都新聞朝刊の記事に勇気をいただきました。
発足して68年がたつ「京都ひまわり合唱団」さんの存在です。
年が明けた1月13日にある演奏会は「まもりたいものは・・・」というテーマで、社会問題を創作曲で表現されるそうです。
米軍普天間飛行場の移設や福島原発事故などをテーマにしたオリジナル曲、「今だけ 金だけ 自分だけ」というタイトルには、どこかで聞いたフレーズだと思い、笑ってしまいました。
ひとりひとりが考えるきっかけになれば、と合唱団の方はおっしゃっています。
※ちなみにチケットは、ほぼ完売のようです。
数の多さや、声の大きさ、伝え方や見せ方などのパフォーマンスのうまさなどで圧倒されて、
少数派の人々や、表現方法がわからない人たちが小さくなって生きていくのでは、その人たちがもっている感性や個性がもったいないと思う。
みんなおんなじ横並びより、
色とりどり、
丸 四角 三角 ひし形・・・の方が万華鏡のようで美しい。
わたしはこう思う
と語り始めるのは素敵なことです。
新しい年が
あなたにとって
誇り高い1年になりますように。
過去の12月31日の記事
http://self.ikora.tv/e983024.html