2010年08月17日
精霊流し
今年のお盆は、おばあさまの初盆でした。
すさみ町では、初盆の仏さまを送るための精霊流しの行事がまだ残っています。
8月13日から108本のろうそくを立て、(現在では108の豆球で代用するところも。)
夕方から夜にかけて、15日に仏さまをお送りするまでの間、
炎を絶やさずに守ります。
そして15日の夜には、
この日のためだけに、大工さんに作ってもらった舟に
提灯やらを飾り、
川や海に流すのです。
お葬式で肉体を葬り、
この行事で、魂を送るんだということです。
で、この日だけのための
舟、灯篭、提灯などなどは
こうなりますの・・・・・
自他共に認めるエコロジストのあおいサンですが、
亡くなったおばあさまや、他の家族や親戚の気持ちを考慮し、
この行事にもお付き合いをさせていただきましたが、
もちろん自分の時は、お葬式等のいっさいの行事やお墓も不要であること、などなどの遺書は書いてあります。
人の『死』に対する概念が、他の家族とは少々異なるためです。
「魂っちゅうもんは、人間の意志で、迎えたり送ったりできるようなもんやおへんわな~」
とかって思いながら、炎を見ていました。
送ったつもりの“魂”でも
そのあたりにいつでもいたはって、
わたしがわたしらしく、あなたがあなたらしく、
また、人としてあるように
見守っていはんのとちゃいますやろか・・・・・