2007年09月12日
沖縄スピリチャルメディカルツアーとシャーマン 1
沖縄に住んでいた頃、『スピリチャルメディカルツアー』 http://okinawaaoihoshi.ti-da.net/d2006-06.html というのを、知人らの希望があるままにオーガナイズしていました。
「スピリチャル」がテーマになったついでに、
日本ではもうごく少なくなった“土着シャーマン”のレポートを何回かに分けてしてみようかなと思います。
興味のある人にはたまらなくおもしろく、そうじゃない人には「早く、ふつーの話題に戻してよ
」 ・・・やろうケド。 
沖縄にある「医者半分、ユタ半分」ということわざに象徴されるように、沖縄には今もなお民間伝承治療が根強く残り、近代医学の発展に関わらず衰えをみせません。
自分がユタであることを公表することを嫌う習慣があるなか、その数を把握するのは困難ではありますが、研究者らの調べでは近年になり実在のユタさんの数は増加しているとの報告もあります。
恐山のイタコが、死者の口寄せが主な役割りであるとすると、沖縄のユタは先祖への御願(ウグヮン)を奨励するのが主たる仕事といえるでしょう。
それにはまず成仏できていない先祖の魂や、なんらかの“魔”や“闇”になっている正体をつきとめ、それらを取り除くための御願のやり方などを教えるのです。
御願不足(ウグヮンブスク)であるがために良くない出来事が起きるといった共通認識のもとで琉球王朝時代から300年余り“ユタ買い”が続いてきたようです。
第一回目、2006年6月のこのツアーでは約20名が、80歳のユタさん(アンドルー・ワイル博士などとも交流あり) とそのお弟子さん4名に、個人的に判示(面談)をしていただき、
第二回目の11月は医療に従事される方が多い事もあり、ユタさんとは趣きを変え、心身不調の相談を主に受けもつ“神人(かみんちゅ)”の方々と交流をしました。
神人、ユタ、ノロ(ヌール)の違い
神人というのは、沖縄のシャーマンの総称として使う事があり、ユタでもノロでも神人と言う場合があります。
しかし今回お話しを伺う神人は、固有名詞としての“神人”です。
また神人のなかでも微妙に細分化されており、
①聖地巡礼を案内する
②心身の不調を癒す(その方法は驚くほど多種多様)
③霊界とのコンタクトを得意とし、さまよえる魂を成仏へと導く
④占いと風水が混在したようなアドバイスで相談にのる
などといったように『専門分野』があるように見受けられます。
②においてはまたさらにお得意分野が仲間内で黙認されており、その様子はまるで病院に行って、『内科』『外科』『耳鼻咽喉科』・・・と分けられているのと似ているかもしれません。
シャーマンたちとの意思の交流は、うちなーぐち(沖縄コトバ)と沖縄の文化と風習が理解できず想像以上に困難です。古いユタさんの多くはスムーズな会話は成立し難く、双方のニュアンスの違いにアドバイスを取り違えることもあります。
ユタさんは沖縄中部に特に集中し(意図した訳ではありませんが、自宅のあった町もメッカのようです)、そのほとんどが女性であるのに対し、神人は男性が多いのも特徴といえます。神人のなかにはご祈祷のシンボルや聖地を造られ、神社をもった方も存在しますが、ユタは過去に琉球政府によって弾圧された歴史があり、今も息をひそめた形で「お客」をとっている様相をみます。
次回はスピリチャルエマージェンシーについてもチラッと・ ・ ・
「スピリチャル」がテーマになったついでに、
日本ではもうごく少なくなった“土着シャーマン”のレポートを何回かに分けてしてみようかなと思います。
興味のある人にはたまらなくおもしろく、そうじゃない人には「早く、ふつーの話題に戻してよ


沖縄にある「医者半分、ユタ半分」ということわざに象徴されるように、沖縄には今もなお民間伝承治療が根強く残り、近代医学の発展に関わらず衰えをみせません。
自分がユタであることを公表することを嫌う習慣があるなか、その数を把握するのは困難ではありますが、研究者らの調べでは近年になり実在のユタさんの数は増加しているとの報告もあります。
恐山のイタコが、死者の口寄せが主な役割りであるとすると、沖縄のユタは先祖への御願(ウグヮン)を奨励するのが主たる仕事といえるでしょう。
それにはまず成仏できていない先祖の魂や、なんらかの“魔”や“闇”になっている正体をつきとめ、それらを取り除くための御願のやり方などを教えるのです。
御願不足(ウグヮンブスク)であるがために良くない出来事が起きるといった共通認識のもとで琉球王朝時代から300年余り“ユタ買い”が続いてきたようです。
第一回目、2006年6月のこのツアーでは約20名が、80歳のユタさん(アンドルー・ワイル博士などとも交流あり) とそのお弟子さん4名に、個人的に判示(面談)をしていただき、
第二回目の11月は医療に従事される方が多い事もあり、ユタさんとは趣きを変え、心身不調の相談を主に受けもつ“神人(かみんちゅ)”の方々と交流をしました。
神人、ユタ、ノロ(ヌール)の違い
神人というのは、沖縄のシャーマンの総称として使う事があり、ユタでもノロでも神人と言う場合があります。
しかし今回お話しを伺う神人は、固有名詞としての“神人”です。
また神人のなかでも微妙に細分化されており、
①聖地巡礼を案内する
②心身の不調を癒す(その方法は驚くほど多種多様)
③霊界とのコンタクトを得意とし、さまよえる魂を成仏へと導く
④占いと風水が混在したようなアドバイスで相談にのる
などといったように『専門分野』があるように見受けられます。
②においてはまたさらにお得意分野が仲間内で黙認されており、その様子はまるで病院に行って、『内科』『外科』『耳鼻咽喉科』・・・と分けられているのと似ているかもしれません。
シャーマンたちとの意思の交流は、うちなーぐち(沖縄コトバ)と沖縄の文化と風習が理解できず想像以上に困難です。古いユタさんの多くはスムーズな会話は成立し難く、双方のニュアンスの違いにアドバイスを取り違えることもあります。
ユタさんは沖縄中部に特に集中し(意図した訳ではありませんが、自宅のあった町もメッカのようです)、そのほとんどが女性であるのに対し、神人は男性が多いのも特徴といえます。神人のなかにはご祈祷のシンボルや聖地を造られ、神社をもった方も存在しますが、ユタは過去に琉球政府によって弾圧された歴史があり、今も息をひそめた形で「お客」をとっている様相をみます。
次回はスピリチャルエマージェンシーについてもチラッと・ ・ ・