2013年08月09日
「私が生ませましょう」
68年前の8月6日は広島に、
そして今日8月9日は長崎に原爆が投下されました。
ブログを尋ねてくださったあなたと、「三好ウメノ」さんという産婆さんのことを書いた栗原貞子さんの詩を一緒に読みたいな。



生ましめんかな
詩・栗原 貞子
こわれたビルディングの地下室の夜であった。
原子爆弾の負傷者達は
ローソク一本ない暗い地下室を
うずめていっぱいだった。
生ぐさい血のにおい、死臭、汗臭い人いきれ、うめき声
その中から不思議な声が聞こえて来た。
「赤ん坊が生まれる」と云うのだ。
この地獄のそこのような地下室で今、若い女が
産気づいているのだ。
マッチ一本ないくらがりでどうしたらいいのだろう
人々は自分の痛みを忘れて気づかった。
と、「私が産婆です、私が生ませましょう」と云ったのは
さっきまでうめいていた重傷者だ。
かくてくらがりの地獄の底で新しい生命は生まれた。
かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。
生ましめんかな
生ましめんかな
己が命捨つとも



それから68年たった日本が向かう方向は?
防衛費や戦うために使う莫大なお金があれば、世の中から餓えや苦しみがどれだけ減るやろ。
政治家さん、
「きをつけ!回れー右!!」
Posted by やまさき あおい at 17:39│Comments(3)
│人心緑化
この記事へのコメント
ひよさま
ムッシュリーさま
人間にあたえられている想像する力で「その時、被爆した人はどうだったのか、何を思っただろうか、もし自分がこんなことになった時どうなるか。」などと思うと、声を上げずにはいられないのです。
過去も今も、日本も他国も、世の中を動かしてきたのは男たち。
その性(さが)ゆえ、どうしても戦いのエネルギーには抑えきれないものがあると思うのです。
性質として備わっているものを、社会的に認められる形で昇華していくことこそが成熟した大人だと思うし、そのような生き方をしている人々をもっと前面で紹介していけばいいよね。
ムッシュリーさん、心がやさしくなるレシピ本でも出しませんか?
ムッシュリーさま
人間にあたえられている想像する力で「その時、被爆した人はどうだったのか、何を思っただろうか、もし自分がこんなことになった時どうなるか。」などと思うと、声を上げずにはいられないのです。
過去も今も、日本も他国も、世の中を動かしてきたのは男たち。
その性(さが)ゆえ、どうしても戦いのエネルギーには抑えきれないものがあると思うのです。
性質として備わっているものを、社会的に認められる形で昇華していくことこそが成熟した大人だと思うし、そのような生き方をしている人々をもっと前面で紹介していけばいいよね。
ムッシュリーさん、心がやさしくなるレシピ本でも出しませんか?
Posted by あおい at 2013年08月10日 11:33
おいしいものと旨い酒にしか興味のない私ですが、こんなことを言っていられるのも、「平和」があるからだなと考えた今日1日でした。
Posted by ムッシュリー at 2013年08月10日 09:15
回れ右に、一票!
Posted by ひよ at 2013年08月10日 08:28
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