2012年08月26日
いつもそこにあるもの
夜寝る前、夫に
「おやすみ、またあしたね」
と言うと、
「うん、生きてたらね」
と言います。
いえ 別段、
どこか体が悪いとかいう訳ではないのですが。
なので朝の挨拶は、
「おはよう、今日も起きてきてくれてありがとう」
と、言うことがあります。
華道の道祖、小野妹子が言ったものだと思いますが、
『朝の出がけを見送る時も、
花 一輪あれば もの 言わぬのが常なり』
という言葉があります。
昔は戦もあり、出がけを見送った人が必ず帰る保障もなく、
家で待つ女は、一輪の花に想いを託し、
無事の帰りを祈ったのかもしれません。
現代は戦こそないけれど、
人の命なんて
いつ、どうなるかわかりませんからね。
繰り返しの尊い毎日、
いつもそこにあるものを有難く思うこの頃です。
畑で咲いていた朝顔。
畑で咲いても、切り花にしても、
たった3時間を咲くだけの花です。