2007年07月07日
命を食べ移す
除草剤を使わない田は命の営みが豊か。
足の裏で感じる、草起こしで潰れたおたまじゃくの感覚
動物を殺生したくないからとベジタリアンになる人もいるかもしれないけど、
米や野菜が育つために命を捧げた
見えない命がいっぱいいるんだ
これだけ里山の生態系が崩れていくと
タヌキ、猪、鹿、サルなども田畑や人里に下りてきて
生きるための食糧をあさることだって無理はなくて・・・・・
そしてまた人間も生きていくために
これらを駆除したり、動物によっては食べたりもする
一見、あさましく野蛮に見える行為だけど
都会のスーパーで何の抵抗もなく
白いトレーに入れられた肉、魚を買い求めるよりはよほど、
自分が生きていくために捧げられた命の数を
からだで知っているんだ
自分ひとりの命じゃないってことも、
生と死は同時に存在するってこともね
「ワタシ」のなかに
「ワタシ」じゃない命と
そして
ワタシの年齢よりうんと長い時間も取り込み
よほど何かの必要があって
みんな
生かされているんだなぁ・ ・ ・
大好きな詩を紹介させて。
人はその土地に生きる
他者の生命を奪い
その血を
自分の中にとり入れることで
より深く
大地と連なることができる。
その行為を止めた時
人の心は
その自然から本質的に
離れていくのかもしれない
他者の生命を奪い
その血を
自分の中にとり入れることで
より深く
大地と連なることができる。
その行為を止めた時
人の心は
その自然から本質的に
離れていくのかもしれない
動物写真家 星野 道夫