2011年05月03日

何をもって信じる?






関東以北から被ばく疎開を希望される家族の転入や仕事探しを支援している中で、
私の故郷、和歌山へ移住された方々も、意外と早く土地に馴染まれ新しい生活が始まっているようです。

和歌山といっても、紀北と紀南では随分と距離があるのですが、
I(アイ)ターンされたご家族は紀州の、しかも南端の山里。
「ここまで来れば大丈夫」と思われたのかもしれません。



ところで先日、紀北にお住まいの知人から、
「より安全なところへ、しばし移り住みます」ってことでメールが届きました。

なんでも、バリに移住するのだとか。

もともと東京でコンピューター関係の仕事をしていた彼は、昔から環境のことにも詳しく、
自分できちんとした情報を入手し、吟味している人だし、
まだ小さな子どもたちを養育しているさなかでもあるから、そのような判断をされたのでしょう。


沖縄在住時の2007年、和歌山市にあった琉春庵という民宿に泊まらせていただいたことがあります。
http://okinawaaoihoshi.ti-da.net/e1252052.html

彼はここをやっていました。
たまたまネットで見つけた宿を予約し、初めてお会いしたにも関わらず、和歌山市内のお気に入りの場所を私たちの時間いっぱいまでご案内くださいました。

多分、和歌山市もお気に入りの住みかだったのでしょうね。





以下は彼のメールの一部から拝借。
何しろ、一般的に入手できる情報がアヤシイだけに、このような方法で知っていくこともしないとね。




> 福井のもんじゅはプルトニウムを集めた施設ですので、ウラン燃料よりもはるかに臨界しやすいです。
>
>  透明ではない液体(ナトリウム液)の中に4トンの中継器を落下させてしまったので、拾うことができません。
>
>  一日あたり税金5500万円を毎日つかって冷やし続けています。しかしその冷却する電気系統が現在、一系統しかありません。その電気系統が切れたら最後です。
>
>
>
>  なぜなら、
>
>  プルトニウムはウラン燃料の20万倍、危険なのですから。
>  プルトニウムは角砂糖、一個分で2000万人を殺すことができます。
>
>  もんじゅはいまから10万年、冷却し続けなければなりません。
>  そんなことは日本人(人類)には無理です。
>  ですので、もんじゅを廃炉にする方法を探さねばなりません。
>
>  そもそも、地震大国の日本に53基の原発があることが信じられないです。
>
>
>
> (以下、「僕と核」より抜粋)
> http://e22.com/atom/index2.htm
>
> ここ重要 - 5W1H
> http://e22.com/atom2/5w1h.htm
>
> 「自然放射線と、人工放射線は、人体への影響が違います」
>
>  人工の放射線は、今までに地球に存在しない放射性同位体をつくります。
>
>  ウランの核分裂生成物の中には、食物や水、空気を通して体内に取り込まれると、ふつうの栄養素と勘違いされて、数%は骨や内臓などの局部に蓄えられて、そこで濃縮されながら長期的に放射線を出すものがあります。
なぜ勘違いされるかというと、周期表で同じ縦の列に並んでいる元素は電子構造が似ているため、体内で似たような化学反応をしてしまうのです。
>
>  例をあげると、ストロンチウム90はカルシウムと間違えられて、骨や血、脳に送られます。セシウム137はカリウムと間違えられて、細胞内の電解質として取り入れられます。
また、ヨウ素131は、甲状腺に蓄えられます。これらの元素が体に入ることよりも、それぞれが放射性の同位体であることが問題なのです。
> (抜粋はここまで)



宿主ご本人のブログ関係はこちらです。

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あとは、自分自身で考えてみてね。 何度も言うけど、ここ大事!!




原発銀座といわれる福井、
この時期に敦賀原発でも放射能漏れなんていうニュースには過敏に反応してしまいます。

「ジルカロイ被覆管損傷の理由が不明。一次冷却水汚染段階だが福島第一1号炉よりも古い。
耐用年数を二倍も過ぎた超老朽原発を無理に運転していた」って?

福島原発はもうご存知のこと、
浜岡原発も随分と無理をして稼働させているということを聞いたことがあるけれど、
あ~ ここでもか。




人間の手で制御できない危険なものをつくること自体、理解できはしないけど、
つくってしまったのなら
せめてメンテナンスを充分に行う、そのこともできていなければ誠意を失っていると思われても仕方ないよ。

メンテナンスの過程で「危ない」という判断をくだし、それを主張できる人が現れていれば
ゆっくり時間をかけてまずは安全に原発を止められる可能性もあったやろうに。








福島県知事が保障問題などでもインタビューで接頭語のように、「東京電力と、国のいうことを信じてやってきたのだから・・・」とおっしゃいます。


でもこれまでも、
国と企業が金や利権が絡んでやってきたことを冷静にみてみると、決して“信じて”良いことばかりではなかったよね。

ミナマタもそう、この頃では薬害エイズ問題もそう、
特に命に係わることなら、
原発設置を決める前に、もっとまじめに調べる必要があったと思うよ。

国や電力会社が提示する資料が全てだと判断するところに、県の首長としての大きなミスがあった。

福島県知事だけやあれしませんけどね。
原発のあるところ、全部そう。



原発をつくることそのものがまずの目的である側は、原発は危険だとか、他に安全なエネルギーがありますとか、言うはずないよ。

いたるところで行われている「環境“アワセメント”」とおんなじだ。


あれもこれもおなじみの知った話ではないですか。

それなのに人間って、話を聞いているうちに、
「危険じゃないかもしれない、安全かも・・・、うん、自分のところは大丈夫」と思ってしまうところがどうにも悲しい。





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ところで紀州の実家ではお陰さまで今年も無事に田植えが終わりました。

母は今年76歳。まだ現役の百姓です。
体のあちこちが痛くて歩くことにもままならないのに、
田んぼに出ると「どこが悪いの?」という表情になります。
トラクターだってまだまだ乗りこなし、家族の誰よりも上手です。



その母、
福島原発の事故がわかってすぐに電話がありました。

「えらいことやね~!たいへんや。
 こっちも次の雨降りまでに菜っ葉類とって、大根も全部ひいといた方がええやろか?」って。

あんまりこんなこと言う76歳もいないと思うけど。face02


彼女のなかでは、
1999年のY2Kをきっかけに、アレホド聞かされた原発ってどんなものかっていうことと、それが事故になるとどんなことが起きるかってことを、心の隅に覚えていたんだと思います。

百姓のDNAは土が汚染されるとどうゆうことになるかってことを魂で感じているのかな。
難しいことは何もわからなくても、肝心要なことは判断する智慧があります。



何をもって信じる?





わたしも少々のDNAを引き継いでいければいいなぁ・・・icon12 icon12 icon12
















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Posted by やまさき あおい at 15:29│Comments(3)震災・原発・エネルギー関連
この記事へのコメント
あおい様

市役所ですね!PCで調べてみます!

あたたかいご回答ありがとうございます。

政府も東電も何もしてくれない中で、子供を守るのは親しかおりません。

夫ともよく相談し、最善の方法を選びたいです。

公園で自由に走り回り、放射性物質の心配などせずに砂遊びができる

こんな普通のことが、どれほど幸せなことかと思います。


お忙しいところ、ありがとうございました。
Posted by さいたま市ママ at 2011年05月06日 22:23
さいたま市ママさんへ
原発事故から約2か月、小さなお子さんを抱えて、不安の中で過ごさざるを得ない状況にあることを思い、何とか安心できる環境がないものかと考えています。

過去記事にも書きましたが、
現在は多くの市町村が、空いている公営住宅などを被災者などに提供をしています。
ただ、帰る家がないという訳ではなく、被ばくを避けたいという家族までを対象にしているかどうかは、各自治体によって違います。

和歌山は、ほとんどが直接の被災者でなくても受け入れ体制はあるようですが、家賃は有料です。(といっても、一般の物件よりはずいぶんとお手頃です)
和歌山の各役所の電話番号は、過去記事の「被災児受け入れます」http://self.ikora.tv/e577364.html で、見ていただくことができます。

ケイタイでは見れなければ、FAXなどでお知らせできますよ。
Posted by あおい at 2011年05月06日 11:02
こんばんは。
突然のコメント大変失礼いたします。
よろしかったら教えていただきたく書き込みます。
私は埼玉県さいたま市在住なので、救済対象の被災者ではありませんが、和歌山県には私のような者でも疎開(一時的もしくは永住)可能な場所があるのでしょうか?
1歳5ヶ月の息子がおります。毎日毎日、水や食材に神経を使い、放射性物質を取り除くため壁や床を拭き、ベランダや玄関も掃除、でも息をしなくてはなりませんし、保育園では外遊びもしますから、結局外部内部ともに被曝し続けて2ヶ月近く。幼い息子の健康を思うと、不安で押し潰されそうです。いっそのこと関西の、あまり原発がなさそうなあたりに疎開しようかなと考えて、携帯で検索したところこちらにたどり着きました。
さいたま市もかなりの被曝をしてますが、周りに危機感は全くありません。
もし可能ならばご教示いただければ幸いです。
Posted by さいたま市ママ at 2011年05月05日 22:46
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