2013年04月14日

観光ってナニ?











桜に呆けるこの季節。
人の多いところは避けたいけれど、
休日はもれなく森林ボランティアをしているつれあいが、「桜の頃の吉野は行ったことがないから行ってみたい。」と、珍しいことを言うので、早朝から出かけた。


下千本も中千本もほとんど散っていて、奥千本への期待がふくらむ。
ホームページにも奥は七分咲きと書いてあったし。



で、奥千本に到着。

見えた桜は。。。

杉とヒノキのなかにポツポツと。
奥千本のメインかと思われるところでも、ほんの10数本。



一方、ポツポツどころじゃないのは、他の木を切り、桜に植え替えようとしている山の斜面。


こんな景色はいたるところにあります。


もはや、吉野山に山や森の姿を求めるのはあきらめた方がいいかな。
商業用の桜園です。

桜木の数より人の数の方が多いでしょ・・・あれでは。

一日何千人の人が訪れるのか知りませんが、バス・乗用車の駐車場(パーク&ライドの整備)や、観光客数に見合ったトイレがまず見当たりません。
やっと見つけても、女子は10分前後待ち。
しかもやっと入れたトイレが水が流れておらず、用をたすところにペーパーが山盛りになっていて・・・
一か所二か所じゃないのよ、それが。
高い所にあるから水が出にくいないなら他の方法でメンテナンスをするとか、簡易トイレを設置するとか、入山制限をするとか何らかの方法を講じた方が良いのでは?
トイレができずに青い顔をしている人もみかけました。

それが午前10時半頃の話しです。

こんな具合なら、もう早く吉野を出ようと思い帰る道すがら、満杯の乗客を乗せた観光バスで細い山道が渋滞し、「みんな今からあの場所へ行くんだー」と思っていると、
近鉄吉野駅では、これから向かう人で、もっとすごいラッシュがおきていて。


吉野山の各所のトイレはもうパンクしているのに~、
しかも奥千本の桜なんて、その辺の公園より見劣りするくらいしかないし、
それに細い山道も人だらけ、夕方の帰り道は大渋滞だよぉ・・・

「吉野の桜」。
誰が仕掛けたか知らないけれど、“光を観る”という観点での観光とはほど遠くない?

あたしは多分、生きている間は、桜の時期に行くことはもうないです。





多分一番のビューポイントかな。
朝の5時頃なら神秘的かも。






初めて野口法蔵師の坐禅断食を体験した金峯山寺が遠くに見える。


修験のお山。
熊野から出発し、奥駆け道を夜中に歩いたのはもう10年ほど前になるのかな。

「さーんげ、さんげ。 ろっこんしょうじょー」














  
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Posted by やまさき あおい at 22:44Comments(0)出かけてきたよ