2012年09月12日
袖振り合うも・・・
沖縄の愛すべきオバァたちにはエピソードが山盛りです。
ある日、食堂で沖縄そばを注文。
テーブルに運んできてくれたそばのスープに、
オバァの親指が第一関節までどっぷり浸かってる。
「あ。。 指が・・・」の声に、
「だいじょうぶさぁ、熱くないさね。」って。
で、そのそば屋さんの定休日の張り紙には、
「ゆーじぐぅわぁ ある時(用事がある時)」
国道をゆうゆうと横切るオバァ。
「だいじょうぶ、車が止まるさね。」
そうなんです。
沖縄のオバァには、何事も“だいじょうぶ”にしてしまう独特の世界観があります。
“根拠のない大丈夫”も、繰り返しているうちに“確信”に変わってしまうんだな。
一方こちら関西、大阪界隈のオバチャン事情は・・・。
“みんながわたしの味方”と思っているかのような、恐れのない人なつっこさは、
ひょっとしたら沖縄オバァも、ひれ伏すかもしれない。
電車の中のエピソードだけでもいろいろあって、
友人へのお土産に、家で育てたハーブを何種類か合わせて花束を作り、地下鉄に乗っていた時のこと。
「いや~! ええ匂いやわ~ ハーブ?!
やっぱりそやわー、
いやっ! これミント! ミントやわーほら。
私のともだちが公園に咲いてたのを
ちぎってきて挿し芽したら、根が出て育ってる言うてたわ~
いやー、隣に座ったのも何かの縁やし、ちょっとでええから、
この下の方の見えんとこを・・・」とおっしゃるので、3本ほどを花束から抜いて差し上げた。( ^)o(^ )
近頃の、スコールのような突然の雨のお陰で、
都会でもけっこうひんぱんに、虹が観測されたこの頃です。
先日も電車の中で、誰からともなく、
「見て見て~~! 虹やでー!」というざわめきが。
すかさず、隣のおばちゃん(あたしもオバチャンのカテゴリーだとわかってはいますが、この場合の“おばちゃん”は、あたしより3つほど年上に見えた) が、
「ちょっと、見えてる?虹。 きれーやで!ほら!!」
って、肩までたたいて教えてくれました。
やっぱりな。
こないだブログに書いた通りのことが起きてる・・・http://self.ikora.tv/e630332.html
あたしも、沖縄オバァのエッセンスに仕込まれてきたことでもあるし、
あと3年ほどしたら、あなたのような、
立派なおおさかのオバチャンになりますわ、きっと。(^_-)-☆
『袖振り合うも多生の縁』。
あしたはどんな『多生の縁』が待ってるかな。