2012年04月11日
“ふるさと”はどこ?
和歌山の山あいに咲くサクラ
東日本大震災がもたらした原発事故によって放射能で汚染された“ふるさと”だけれど、それでもやっぱり“ふるさと”へ帰りたいと思う人や、すでに放射線量が気になりながらも戻られた人もいらっしゃるでしょう。
それほどのリスクを冒してまでも帰りたい“ふるさと”なのでしょう。
あたしが生まれたところは南紀州のすさみ町というところです。
生まれたところを“ふるさと”というのが一般的なのかな?
人生の多くを送ったところをそう言う人もいるかな。
両親やお墓のあるところ?
50過ぎてもヒッピーな?・・根無し草?・・つまりは遊牧民的暮らしをしているからか、あたしの概念のほんとうの“ふるさと”は地球上にはないの。
「生まれる前にいたとこ」が多分“ふるさと”だと思ってるから。
だからかな。生まれたところには意味があると思いつつも、執着することがありません。
どこに咲くサクラもおんなじ。
どこで咲いても、サクラは美しい。
ある決まった場所でしか咲けないってこともないはず。
幾度かの風雨で傷ついたサクラの木
だからこそのこの曲線美!
季節になるとちゃんと花をつけて。
今生の人生の旅を終えて還りつく、あっちの“ふるさと”はひとつのような気がするけれど、
こっちの地球には“ふるさと”になり得る場所はひとつじゃなくて、あちこちにあるかもしれないよ。