2012年03月19日
第13回 日本サイコセラピー学会
この土日は、「精神療法と薬物療法の協働」というテーマの日本サイコセラピー学会でした。
まる2日間朝から夜までみっちり、しかもモーニングセミナー、ランチョンセミナーもあって、食事をしている間も講演は続きます。
関西医科大教授、木下利彦先生の素晴らしいコーディネートの演者の中でも、お目当ては“精神科医・北山修”さんの講演と、大野裕さんの認知行動療法のワークショップです。
おりしも、お隣の国際美術館で「草間彌生 永遠の永遠の永遠」が開催されていて、無意識の世界から表現されているのであろう国内外の有名なアーティストの作品を木下先生が紹介されたのも興味深いものでした。
このあたりの話は、私も沖縄でシャーマニズムを調べていた時期があるので、随分と合点がいきました。
沖縄シャーマンのユタたちも、カミダーリ* の時に、それぞれの個性にあった狂気の解放のプロセスを歩むことができたなら、もっと明朗なカタチの島独特の癒しメソッドができあがってきたのかもしれません。
カミダーリ*
沖縄ではユタという神との交信ができるとされる霊能者が現在も多く存在する。
カミダーリとは、一人前のユタになる前に現れる、統合失調に似た様態のことをいう。
大野先生はご存じの、雅子さまの気分障害に関する主治医です。
その大野先生の認知行動療法ワークですから、期待大!(^o^)
医学部学生も参加していたこともあり初歩的なセミナーでしたが、大野先生の柔らかなムードにふれられて良い体験でした。
あ、そうそう北山先生。
高校生の頃から憧れていた「ミュージシャン北山修」はほんのひとときであり、精神科のプロフェッショナルとして活躍された人生の方が長いんだと、改めて感じた講演でしたね。
あたしは北山先生の時だけ最前列に席を移し、 こんな顔して聴かせていただきました。
やっぱり人間は60歳を過ぎてからが大事やなぁ・・・と、教養ある色気を漂わせた北山修に会って思いました。
今、この記事を読んでくれているミドルシニア層のみなさ~ん!
やわらかな心で美しく年を重ねていこうではあーりませんか
この2日間で,想いをあらたにしたことがあります。
精神的な病にすでにかかってしまった人は、専門家を訪ねてください。
でもそれ以前に、私たちは自分の心と体を健康な状態に保つ努力を、健康なうちからいたしましょう。
『セルフケア・サポートネット』のセミナーでも、個人相談でも何百回も言ってきたことですが、このことがよほど重要です。
どんなことするの?についてはまた後日、ご紹介します。
国際会議場前の景色は、川が流れ、大阪のなかでも少しほっとする風景ですが、高層マンションって、危機管理大丈夫なのかな?
NAKANOSHIMA BANKSはアーティストたちが様々な表現をするステージでもあります。