2012年03月08日
冬の役目
若い頃は“ウインターブルー”という軽い冬季ウツ病っぽく、冬を過ごしていたように思います。
冬がなければどれほど幸せかと思ったものです。
でも35歳くらいの時読んだ本で、ちょっと考え方が変わった。
この本のなかに、
ネイティヴアメリカンの長老が、「葉っぱたちが安心して死ねるように冬があるんだよ」というような言葉をみつけたから。
ドキッとした。
何の違和感もなく、
「あ、そうやったわ。」と思ったのです。
人って、普段の生活の中では、「どうでもいいこと」に振り回され、
もっと重症になると、「どうでもいいこと」に命さえかけちゃうような現実をつくってしまってて。
ほんとに大事にしなきゃいけないことを、踏みつけて通り過ぎてたりする。
冬は命の循環を促すために大事な季節なんだ。
まっくろくろすけも、こんなにたくさん!
常緑樹も
落葉樹も
次の命の準備中、ただ 黙って。
こちらは桐の実。
華道を教えていた頃、この実でみんなでオブジェをつくって出展したっけ・・・
春には、
こわれてしまいそうな薄い花びらに上品な紫の色をつけ、
冬にはこんな存在感のある種になる。
いつもの散歩コースにある円明寺さん
いくつの季節の巡りを見守ってきたんだろ。
もうそろそろ
冬も終わるね。