2011年05月14日

知ればしるほど・・・












平井憲夫さんとおっしゃる原発の1級プラント配管技能士をされていた方が講演をされた時に(1997年に亡くなられたので、多分1995年前後の記録かな?)、会場にいた子どもが素直な質問をした時のことも記されています。



「私は原発反対運動家ではありません。
 二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

 私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。 」

という言葉から始まります。




http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html


ユーチューブ
http://www.youtube.com/watch?v=jHAcdsEgFC4&feature=related



ついでやからおなじみの京都大学教授、小出裕章さんの情報も、まだの人は見といた方がよろしおす。
http://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=w4YYtHnvmcc





今日の朝日新聞夕刊に出てたけど、
過去、国は原発事故用のロボットを30億円かけて開発しており、6台のロボットをすでに作っていたにもかかわらず、電力会社が不用だとして6台を廃棄した・・・んだと。
だから今回の事故では活用されずに、何日もたってから米国製のロボットを投入したということらしい。

朝日新聞はこのことを書くだけ、まだ他の新聞社と違って、少々の血が通っているよ。




だけど、
こんなことは多分、氷山の一角だと思うよ。




原発のことは身近にせまった問題だから、これまで興味を示さなかった人も、「あれあれ?」と気づくこともあるかもしれません。

でもまぁね、
悲しいことに、原発だけの問題やあれしません・・・




無関心でいることって、
処罰や罰金がないだけで、大きな罪だという気がしています、この頃とくに。


















  
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Posted by やまさき あおい at 21:55Comments(0)震災・原発・エネルギー関連

2011年05月12日

サマータイムブルース











すったもんだあったけれど、どうにか冷却できそうなイメージをもたせていた福島原発1号機。
今日になって、「1号機燃料、形とどめず」ってどういうこと??


もうすでに1万立方メートル以上も注水していたはず。



それがほとんどたまってないねんて。
今日になって分かったことなん?


ってことは、燃料棒がむき出してる、もしくは溶けてしまっているってこと・・・ですか?


それは昔、聞いたことのあるメルトダウンってことですか?




もう10年以上前に、当時ワシントンの原子力情報資料サービスの研究者であったメアリ・オールソンさんが、講演のなかで原爆と原発に関してふれた時、「核による絶大な犠牲を払ったのは世界中で日本だけ。その日本が原発に関してもイニシアティブをとらないで、どこがやれるのか」と語ったときに、わたしは目が覚めた気がしました。

その頃に『メルトダウンまでが起きたときにはもう100年かかっても200年かかっても汚染は持ち越すだろう』と聞いて、どんだけ恐ろしいものをつくってしまってるのか、と愕然としたものです。



ちょうどその頃に、過去に発売中止された清志郎サマのサマータイムブルースがはいったアルバムの発売が試みられたのですが、この歌のみ放送禁止歌となりました・・・
確か1999年のことです。
歌詞の一部はこんなふう。



RCサクセション サマータイム・ブルース
オリジナル歌詞: E. Cochran & J. Capehart
替え歌詩: 忌野清志郎


暑い夏がそこまで来てる
みんなが海へくり出していく
人気のない所で泳いだら
原子力発電所が建っていた
さっぱりわかんねえ、何のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース


熱い炎が先っちょまで出てる
東海地震もそこまで来てる
だけどもまだまだ増えていく
原子力発電所が建っていく
さっぱりわかんねえ、誰のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース


あくせく稼いで税金取られ
たまのバカンス田舎へ行けば
37個も建っている
原子力発電所がまだ増える
知らねえ内に漏れていた
あきれたもんだなサマータイム・ブルース


寒い冬がそこまで来てる
あんたもこのごろ抜け毛が多い
それでもテレビは言っている
「日本の原発は安全です」
さっぱりわかんねえ、根拠がねえ
これが最後のサマータイム・ブルース


電力は余ってる、
要らねえ、もう要らねえ
電力は余ってる、
要らねえ、欲しくない
原子力は要らねえ、
危ねえ、欲しくない

要らねえ、要らねえ、欲しくない
要らねえ、要らねえ、


※アルバム 「カバーズ」(1988.8.15 オリジナルLP発売予定→中止)収録







原発は雇用をうんでいるから、経済をささえているからというのは
原発を廃止できない理由になるとは、わたしは思いません。

『日本は3回被ばくした。2回は戦争で、あとの1回は自らの手で落としてしまった。』
とは、誰の言葉だったか。























  
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Posted by やまさき あおい at 23:58Comments(1)

2011年05月09日

ドキュメンタリー












えーっと、
けっこう起伏の激しい人生をおくらせていただきましたものとしましては、
そのへんの作り話でできた映画やドラマって、
あんまり面白いと思うことが少なくなりまして。(^_^;)

真実は小説より奇なり、とも申します。



ありえへんことって、
避けようが、逃げようが、見ぬふりしようが、
その時、その人にとって必要とあらば、容赦なくドン!と目の前に現実となって具現化してしまいます。





夢やあれしません。



現実なんどす。







でもね、
きっと、越えられない“宿題”はないんだ。

東洋医学でも、
自分自身の進化と成長を促す意味で、
一見、最悪に見えるような事象についても、
そのようにとらえることがあります。



何にしろ、真実を受け止めることからすべてが始まるんだよね。




昨年もお伝えしましたが、『ミツバチの羽音と地球の回転』というドキュメンタリー映画、
まだご覧になっていない方がいはったら、見ておくれやす。
両日とも、監督の鎌仲ひとみさんの講演もあります。

京都と大阪、二か所でありますさかいね。ik_39
















今宵のお酒ik_10をいっそうおいしくしてくれた
長岡京市で買ってきた筍。


日本の旬。

“旬”に竹冠で “筍”face02
ほんまにこの時期だけの巡り合いです。



筍のチーズ焼き










  
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Posted by やまさき あおい at 22:36Comments(0)震災・原発・エネルギー関連

2011年05月08日

代替エネルギーいろいろ












水力、地熱、風力、太陽、波力などなど、自然エネルギーについては、
日本には高い技術があり、ドイツやデンマークなどでも日本製のものも実用化しているという話は聞いたことがあります。




内閣府の原子力委員会の専門委員も務めておられる青山繁晴氏は、メタンハイドレートに注目しておられるようです。

http://www.youtube.com/watch?v=1Gje1V0VrcI&feature=channel_video_title



原発よりは、そりゃあ比べものにならないくらい安全で、ローコストなんだと思いますが、メタンハイドレートもやっぱり限りある資源だよね。

段階的な過程としては、この資源を用いることも仕方ないのかもしれないけれど、
どうせ新技術の開発と実用化に向けて多額のお金が使われるのなら、
やっぱり太陽とか、風とか、地熱とか、波とか無尽蔵なものでつくれるエネルギーの方がいいんじゃない?




そのあたりのことを調べられるサイトがあったのに、
いくつか見れなくなってるんどっせ!face09 

どなたはんが
何の目的で消してはるんどすやろ?




そんなこと
ありなん?!


ここは日本ですやろ。  icon11  (;_;)













  
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Posted by やまさき あおい at 20:38Comments(0)震災・原発・エネルギー関連

2011年05月05日

ともだちになったげる









かつては戦場で写真を撮ったり、
ペシャワール会の中村哲Dr.のところにいたりした知人からの転送メールの一部です。

縁のある、多くの方に見ていただくことを希望されていますのでご紹介です。
東日本大震災と原発事故に関してのことです。






ハイサイ メキシコから成田に着きました。
先ほどメールをチェックすると海外の親友からとても意義深いビデオクリップ紹介が届いていました。ざっくり見た感じですが、そんなに目新しい内容ではないけれど、今の日本にとって、とても大切な事を伝えていると思います。

Japanese version

http://www.youtube.com/watch?v=6UP1uqPG5MI&fmt=18

English version

http://www.youtube.com/watch?v=noSZ1PHbGFo&fmt=18







先日のブログに「友だちがいてしませんねん」と書いたら、
昨日、
ともだちになったげる! と、
訪ねてきてくれた人がいました。

手作りのアジサイをお土産に。






りみちゃん、ありがと。

乳歯が2本抜け、あるはずの前歯の“空間”がステキやった。


その、りみちゃんの写真を載せたかったのに、拒否されたわ・・・ik_81





また遊んでなface05

























  
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Posted by やまさき あおい at 23:21Comments(0)ある日のお客さま

2011年05月03日

何をもって信じる?






関東以北から被ばく疎開を希望される家族の転入や仕事探しを支援している中で、
私の故郷、和歌山へ移住された方々も、意外と早く土地に馴染まれ新しい生活が始まっているようです。

和歌山といっても、紀北と紀南では随分と距離があるのですが、
I(アイ)ターンされたご家族は紀州の、しかも南端の山里。
「ここまで来れば大丈夫」と思われたのかもしれません。



ところで先日、紀北にお住まいの知人から、
「より安全なところへ、しばし移り住みます」ってことでメールが届きました。

なんでも、バリに移住するのだとか。

もともと東京でコンピューター関係の仕事をしていた彼は、昔から環境のことにも詳しく、
自分できちんとした情報を入手し、吟味している人だし、
まだ小さな子どもたちを養育しているさなかでもあるから、そのような判断をされたのでしょう。


沖縄在住時の2007年、和歌山市にあった琉春庵という民宿に泊まらせていただいたことがあります。
http://okinawaaoihoshi.ti-da.net/e1252052.html

彼はここをやっていました。
たまたまネットで見つけた宿を予約し、初めてお会いしたにも関わらず、和歌山市内のお気に入りの場所を私たちの時間いっぱいまでご案内くださいました。

多分、和歌山市もお気に入りの住みかだったのでしょうね。





以下は彼のメールの一部から拝借。
何しろ、一般的に入手できる情報がアヤシイだけに、このような方法で知っていくこともしないとね。




> 福井のもんじゅはプルトニウムを集めた施設ですので、ウラン燃料よりもはるかに臨界しやすいです。
>
>  透明ではない液体(ナトリウム液)の中に4トンの中継器を落下させてしまったので、拾うことができません。
>
>  一日あたり税金5500万円を毎日つかって冷やし続けています。しかしその冷却する電気系統が現在、一系統しかありません。その電気系統が切れたら最後です。
>
>
>
>  なぜなら、
>
>  プルトニウムはウラン燃料の20万倍、危険なのですから。
>  プルトニウムは角砂糖、一個分で2000万人を殺すことができます。
>
>  もんじゅはいまから10万年、冷却し続けなければなりません。
>  そんなことは日本人(人類)には無理です。
>  ですので、もんじゅを廃炉にする方法を探さねばなりません。
>
>  そもそも、地震大国の日本に53基の原発があることが信じられないです。
>
>
>
> (以下、「僕と核」より抜粋)
> http://e22.com/atom/index2.htm
>
> ここ重要 - 5W1H
> http://e22.com/atom2/5w1h.htm
>
> 「自然放射線と、人工放射線は、人体への影響が違います」
>
>  人工の放射線は、今までに地球に存在しない放射性同位体をつくります。
>
>  ウランの核分裂生成物の中には、食物や水、空気を通して体内に取り込まれると、ふつうの栄養素と勘違いされて、数%は骨や内臓などの局部に蓄えられて、そこで濃縮されながら長期的に放射線を出すものがあります。
なぜ勘違いされるかというと、周期表で同じ縦の列に並んでいる元素は電子構造が似ているため、体内で似たような化学反応をしてしまうのです。
>
>  例をあげると、ストロンチウム90はカルシウムと間違えられて、骨や血、脳に送られます。セシウム137はカリウムと間違えられて、細胞内の電解質として取り入れられます。
また、ヨウ素131は、甲状腺に蓄えられます。これらの元素が体に入ることよりも、それぞれが放射性の同位体であることが問題なのです。
> (抜粋はここまで)



宿主ご本人のブログ関係はこちらです。

http://twitter.com/fujikawa_osamu
 http://badi8.blog37.fc2.com/
 http://www.facebook.com/home.php#!/profile.php?id=1045869402



あとは、自分自身で考えてみてね。 何度も言うけど、ここ大事!!




原発銀座といわれる福井、
この時期に敦賀原発でも放射能漏れなんていうニュースには過敏に反応してしまいます。

「ジルカロイ被覆管損傷の理由が不明。一次冷却水汚染段階だが福島第一1号炉よりも古い。
耐用年数を二倍も過ぎた超老朽原発を無理に運転していた」って?

福島原発はもうご存知のこと、
浜岡原発も随分と無理をして稼働させているということを聞いたことがあるけれど、
あ~ ここでもか。




人間の手で制御できない危険なものをつくること自体、理解できはしないけど、
つくってしまったのなら
せめてメンテナンスを充分に行う、そのこともできていなければ誠意を失っていると思われても仕方ないよ。

メンテナンスの過程で「危ない」という判断をくだし、それを主張できる人が現れていれば
ゆっくり時間をかけてまずは安全に原発を止められる可能性もあったやろうに。








福島県知事が保障問題などでもインタビューで接頭語のように、「東京電力と、国のいうことを信じてやってきたのだから・・・」とおっしゃいます。


でもこれまでも、
国と企業が金や利権が絡んでやってきたことを冷静にみてみると、決して“信じて”良いことばかりではなかったよね。

ミナマタもそう、この頃では薬害エイズ問題もそう、
特に命に係わることなら、
原発設置を決める前に、もっとまじめに調べる必要があったと思うよ。

国や電力会社が提示する資料が全てだと判断するところに、県の首長としての大きなミスがあった。

福島県知事だけやあれしませんけどね。
原発のあるところ、全部そう。



原発をつくることそのものがまずの目的である側は、原発は危険だとか、他に安全なエネルギーがありますとか、言うはずないよ。

いたるところで行われている「環境“アワセメント”」とおんなじだ。


あれもこれもおなじみの知った話ではないですか。

それなのに人間って、話を聞いているうちに、
「危険じゃないかもしれない、安全かも・・・、うん、自分のところは大丈夫」と思ってしまうところがどうにも悲しい。





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ところで紀州の実家ではお陰さまで今年も無事に田植えが終わりました。

母は今年76歳。まだ現役の百姓です。
体のあちこちが痛くて歩くことにもままならないのに、
田んぼに出ると「どこが悪いの?」という表情になります。
トラクターだってまだまだ乗りこなし、家族の誰よりも上手です。



その母、
福島原発の事故がわかってすぐに電話がありました。

「えらいことやね~!たいへんや。
 こっちも次の雨降りまでに菜っ葉類とって、大根も全部ひいといた方がええやろか?」って。

あんまりこんなこと言う76歳もいないと思うけど。face02


彼女のなかでは、
1999年のY2Kをきっかけに、アレホド聞かされた原発ってどんなものかっていうことと、それが事故になるとどんなことが起きるかってことを、心の隅に覚えていたんだと思います。

百姓のDNAは土が汚染されるとどうゆうことになるかってことを魂で感じているのかな。
難しいことは何もわからなくても、肝心要なことは判断する智慧があります。








わたしも少々のDNAを引き継いでいければいいなぁ・・・icon12 icon12 icon12















  
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Posted by やまさき あおい at 15:29Comments(3)震災・原発・エネルギー関連