2009年09月20日

「死」をたぐりよせる

30歳の頃から、60代からどう生きるかということを考えていたなぁ・・・

その頃はお手本にしたいような60代以降の人を見つけられずにいて、
年を重ねていくのが不安いっぱいだった。

今から10数年前の30代の終わり頃、
当時SONYの執行役員だった天外伺朗氏主宰の『マハーサマディー研究会』という
アヤシクも実に真摯な研究会に出会い、
死を正しく捉えて向きあっていくことで、今この時が愛しく尊いと思う気持ちが深まり
幼い頃からの死に対する恐れがゆっくりと緩んでいきました。



5歳の頃、幼稚園に行く道すがら橋がかかっていて、その上から川の流れを見ながら、
常に変わっていく様子や、
周りのものも、ずっとずーっと同じでいることがないってことに
すごく不安な気持ちになってきて、
大人に答えを求めても安心できるような返事をもらえず
なおさら不安が大きくなったような記憶があります。

・・・・・
  カウンセラーになった今の私でさえ
   あまり関わりたくないタイプの子どもではありますが。(~_~;)



さて、
30代後半から、自分はいかに死の瞬間を迎えるかということに興味をもち、
『死』をたぐりよせるように生きてきて10数年たった今、
死に対する概念がまったく変化しました。


向こう岸にあった、不気味でボヤーっとしか見えなかったものを、
泳いで向こう岸まで行ってじっくりと見たら、
まったく自然なもので抵抗すべきものじゃなく、
ゆりかごの中のように安全で気持ち良く、またある意味美しく、
そしてまた「死」は人生最大のご褒美なんだと思えるようになったことが大きいかな。


この世の中、死を忌み嫌い過ぎ、遠ざけているために
医療界にとどまらず、いろいろなところで歪みを起こしているように思えてならないのです。

多くの大人は「死」を包み隠したりせず、
みんながいつかもれなく!迎える「死」をもうちょっときちんと捉え、
今いただいている命の尊さを合わせて子どもたちにも教えていくことが大事なんじゃないのかな。



icon12 ♪こころざしを果たしていつの日にか かえらん ♪
と、ふるさとの歌詞にもあるように
ひとりひとりの“こころざし”をきちんと果たし、
与えられた人生を存分に謳歌した時にこそ

ゆりかごの揺れ心地も最高であり、
ご褒美も最大級になるんだと思うこの頃・・・であります。








  
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Posted by やまさき あおい at 11:57Comments(0)人心緑化