2008年02月02日

「よけいなこと」 バンザイ!

2月1日からの続きでやんす。


財布というものを持たない夫は、お札はポッケにそのまま入れ、
小銭はジャラジャラするからか、会社から帰るとそれらを全部、空になった飲料ビンに貯めていた。

“宇宙人”の考えてることは、今だに理解できないこともあるので、
その当時、“貯める”という感覚が夫にあったかどうかは不明ですが。 icon11



さて、
長い会社員生活を終えた夫は退職した翌日、毎朝の習慣になっている『梅醤番茶』を飲み干した後、
おもむろにこの小銭が詰まったビンを数本押入れのなかから取り出し、
新聞紙をリビングに敷き詰めたかと思うと、
ビンの中から一円玉だけを取り出し、
製造された年代ごとに一枚づつ積み上げ始めたの・・・・・ face07


「ナニしてんの?」

「一円玉積み上げてるの」 

                 (見たらわかるケド)ik_85

「ふ~ん・・・  で、どうすんの?」


「べつに・・・」


                                       以上。



この時ばかりは、短気で効率重視の私も、
                    なぜか「よけいなこと」とは思わなかったのね。

まるで、一枚の一円玉が積み上げられるたびに
長いサラリーマン生活でのストレスや不全感みたいなものが、
昇華されていってるんじゃないかとさえ見えたんダ。


一円玉の積み上げ作業の途中でも、野鳥観察だけは忘れず、
バードウオッチングに行く時には

       「さわっちゃダメだよ」

とだけ言い残して出かけるのでした。
「さわっちゃダメったって、リビングをこんなに占領して!face09」と思いもしたけど、
どっかで、≪最良の手段で彼は自分をヒーリング(この言葉は当時は使いもしなかった)してる≫
ような気がしたのかなぁ、私もいつもとは違う反応をしていたような記憶がある。




かくして、リビングのあちこちに一円玉の棟が何本も出来上がった頃、

何かがふっきれたのか、

「これ(一円玉)、 もういらないから、片付けていいよ」 って。 まるで積み木を片付けるみたいに。




その間はわずか5~6日だったと思う。

9500日余りもお勤めをしてくれたなかでの、たった6日。


それで、26年余りの年月において未消化だった悲喜こもごもが昇華されたとすれば、
とても とても 有り難いことやなぁ。。。




まぁこれは
身近で体験した 『よけいなこと』が奏効したんじゃないかと思える一例です。


『よけいなこと』って、
ある時は
自己ヒーリングになり、 またある時は創造力の源になったり、
人生に潤いをかもしたりする要素は 大きいのではナカローカ?


大人になるにしたがい、
実利主義が身に付き、
そのことがあるお陰で、自分や家族を守ってこれたのだと思うけど、
“人生の質”などを追求できる時代に生まれてこれた私たちは、
「よけいなこと」のなかからこそ
“これがワタシだ”というような本質めいたことがらが生まれるのじゃないかな?


あなたは今
        どんな「よけいなこと」をしたいですか ik_19
  
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Posted by やまさき あおい at 23:31Comments(0)人心緑化